野球用語とその使い方

専門用語というのは,その筋の人でないと分からないものですよね。

笑い話というか,すでに何度もネタで使ってますが,私は元々”土木”という学問を知らずにこの業界に入ってきました。確か入社して,大阪配属になってしばらくたってお客様から電話が入りました。担当の人間がおらず,私がその内容を代わりに聞くことになりました。

お客様「はばくい(幅杭)がですね・・・」
oita「はまぐりですかぁ・・・?」
文字にすると,面白くもなんともないですが,oitaには「ああうい(母音で表現)」という形の言葉は「はまぐり」しか知らなかった。それだけなんです。その時は必死だったのですが,お客様は,仕事の電話ではまぐりの話題を出してくる技術者がいる会社に業務を発注している事実をどう思ったんでしょうか・・・?

まあ,こういうことで,専門用語というものは,その専門のことを知らない限り,まったく分からないということを言いたかっただけで。

で,本題。野球というのは日本ではメジャーなスポーツですので,野球用語というのもいろいろ浸透しているものもありますよね。oitaも野球の用語を,日常的に使うことがあります。

たとえば,ストライク。野球で言うと,投手が投げた球が,上から見るとホームベースの上のどこかの範囲(かすってもOK)をとおり,横から見ると打者のひざ小僧の下のあたりから脇のあたりの範囲をとおる,そういうボールのことを言います(間違ってるかも知れません。oitaが審判すると,ホームベースの上をとおらなくてもストライクという言う時がありますがね・・・。ねっ,みなさん?)。でも,このストライク,日常的にも使いませんか?
むちゃくちゃ面白いネタを聞いたり,誰かがボケたときに,それがoitaにとって笑いのツボのツボだった場合,「そのネタはど真ん中のストライク」みたいな表現しませんか? あと,たとえば合コンとかに行ったとき(ずいぶん行ってませんが・・・),自分好みの女の子がいた場合,「あの子,ストライク」みたいな表現とか・・・。もしかしたら,ボーリングの用語かも知れませんが,意味あい的には野球のほうですよね。
あと,チップとか使いません? 野球で言うと,投手が投げた球をバッターがバットで上手くとらえられずに,ほんの少しだけバットにかすることを,ファールチップ,略してチップとか言います。oitaはこのチップ,もうちょっとでちゃんとバットに当たるところなので,めちゃめちゃ惜しいことを言います。たとえば,麻雀をしてて,三,六万待ちで,四万がきた場合,oita的には「チップや!」と表現することになります。(麻雀知らない人ごめんなさい) ま,これは大学時代のお友達が使ってたのを気に入ってoitaが使ってるだけなんですが・・・。
あと,よく野球で使われるのが,バットですよね。野球の時に,バットを振らないで立ってるだけのバッターに対して,同じチームのベンチから,「おいおい,夜はバット振りまくってんのに,昼間のバットはあかんなぁ!」のようなたぐいの言葉が。おっと失礼,しもに入ってしまいました。さらに言うと,一人でやることを素振り,その手のお店にいくことをバッティング練習とか言った覚えが・・・。失礼,失礼。

逆に,野球の時に,元々野球用語じゃない普通の言葉なんですが,そういうのを使うことってありますよね。
たとえば,レフトとセンターのちょうど間にフライが上がった場合に,レフトとセンターが譲り合って落球した場合,プロ野球の実況などでは「レフトとセンターがお見合いっ!」なんて言いますよね。決して,
レフト「私がレフトの○○です。はじめましてよろしくお願いします。」
センター「ご趣味は?」
審判「じゃあ,後は,若いもん同志で。」
なんてことをやってるわけではないですよね。

あと,昔,噂で聞いてすごくほしかった本なのですが,結局買えなかった本で,「球は転々宇宙間」(もしかしたらタイトルが違うかも知れません・・・)てのがあったんです。テレビで話していたのでは,野球中継で打球が右中間(ライトとレフトの間)を転々と転がっていったことを表現したときに,野球をまったく知らない主婦が,「なんで野球で打った球が,宇宙まで転がっていくのか・・・」なんて疑問を持った,というのが話のどこかで出てきた,てな感じの内容だったと思うんですが・・・。

とにかく専門用語は難しい,そういう話題でした。

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